毎日忘れてしまう子どもの救世主、アレクサ。ADHDの子を支える“リマインダー生活”

スマートスピーカーでリマインダー
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うちの子は、ADHDの注意欠如型です。

目次

「毎日のルーティンも忘れてしまう」——そんな子どもを支える仕組み

「やるべきことを忘れてしまう」「気にならない」——ADHDのこの特性のため、生活習慣がなかなか身につきません。

私たちが無意識にこなしている「起きる」「顔を洗う」「ごはんを食べる」といった行動を、習慣として定着させるのに、何年もかかりました。

ADHDの人と暮らしてみてはじめて知ったことですが、「忘れている」というか、「そんなものは頭にない」感じです。
生活習慣なのに、「顔を洗わなくても平気」というか、「顔を洗うという感覚が抜け落ちている」。
そんな人いるんだ・・・。

スマートスピーカーが“声かけの代わり”に

うちでは今、「アレクサ(Amazon Echo Show)」が生活の相棒です。
アレクサに、毎日こんなふうに↓話しかけてもらうようにセットしています。

  • 「起きる時間です」(アラームも鳴る)
  • 「ごはん終了の時間です」
  • 「出かける時間です」
  • 「塾は19時半からです」
  • 「バレエは18時からです」
  • 「お風呂の時間です」

これらをすべて親が毎日言うのは、とても大変です。

保育園から小学校の低学年までは、がんばって毎日毎日声をかけていました。
まわりの子たちがひとりで支度をできるようになり、朝起きて1人で登校していく中、うちの子は毎日の習慣が身につかない・・。
あ、これは私がまいってしまう、と察し、毎日繰り返す声かけはスマートスピーカーに任せました。

スマートスピーカーなら、同じ時間に、同じ言葉で、何度でも根気強く言ってくれます。

こんな感じです。もっといっぱいあります。

ADHDの子どもは「今していること」に集中しすぎる

ADHD注意欠如型の特徴のひとつに、「今していることに没頭して、他のことを忘れる」があります。
登校時間なのに別のことを始めてしまったり、出発の10分前にパジャマのままだったり。

逆算して時間の見通しをたてることができない

たとえば「15時に上野に行くよ」と伝えても、それにあわせて家を出ることができません。
到着するまでに、電車に乗る時間、駅まで歩く時間、エレベーターを降りる時間。それを引いて家を出る時間を決めるのですが、何度考えてもそれが頭に組み立てられないようです。

そんな時はとにかく「出発する時間」を決め、そこまでにしつこく繰り返してリマインダーを設定します。

「出発10分前」「5分前」「出発時間」の3段階でアラート。

これをアレクサが毎日言ってくれるだけで、遅刻が減りました。
人間がやるとストレスですが、機械なら淡々と、嫌な気持ちにならずに続けられます。

習慣化には「数年かかる」——でも確実に成長する

小学生のころは、顔を洗う・歯を磨く・洗濯物(ジャージ)を出すまで、毎日私が声をかけていました。
うちの子が完全に1人でできるようになったのは、歯みがきは中1。
何もいわなくても毎朝顔を洗うようになったのは、中3でした。遅いですよね・・・。

ジャージやプールの授業の水着は、いまでも洗濯に出さない日が多々あります。
なんなら学校に忘れてきます。

習慣化できたら、リマインダーからは削除

習慣化が身についたので、「歯みがきしてください。」「顔を洗いましたか?」は、アレクサのリマインダーリストから削除できました。

ありがとう、アレクサ!!

ほんとに助かったよ!!!

時間はかかりましたが、確実に成長しています。
スマートスピーカーが支えてくれたおかげで、私の「毎日同じ注意」を減らすことができました。

親が疲弊しないために、機械に任せる

ADHDの子どもを育てていると、
「起きなさい!」「早くしなさい!」「食べなさい!」「なんで準備してないの!」
を何百回も繰り返す毎日になります。

でも、毎日怒っても子どもは変わりません。
脳の仕組みが違うからです。

「怒る」より「仕組みを作る」

スマートスピーカーは、毎日同じ時間に同じことを、何度でも繰り返してくれます。
アレクサにおまかせすることで親の声かけストレスをゼロにできました。

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習慣化と、子どもの将来

見通しを立てられない、時間の感覚が薄い・・・ADHDの子どもの、この特徴はこの先もなくなることはありません。
この子が大人になったとき、私がいなくなった後も、一生アレクサを使って生きていってくれ・・・と願っています。

生活のリズムを支えてくれる存在、スマートスピーカー。
うまく使うことで、「遅刻で怒られる」「仕事をクビになる」といったリスクを減らしてくれる頼もしい存在です。

スマートスピーカーは、「家族の一員」

人間が支えきれないところを、テクノロジーが優しく補ってくれる時代です。

まとめ:怒るより、仕組みで支える

ADHDの子どもが、忘れてしまう・時間を守れないのは、脳の動きが違うだけ。
「怒る」より「仕組み」を整えることが大切です。

スマートスピーカー(Echo Show / Alexa)を使えば、

  • 声かけのストレスが減る
  • 子どもが自立しやすくなる
  • 家族の雰囲気が穏やかになる

というメリットがあります。

焦らず、根気強く。
毎日のリマインダーが、やがて「自分でできる日常」につながっていきます。

スマートスピーカーでリマインダー

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