市川海老蔵展に行きました【前編】のつづきです。
市川海老蔵展に行きました【後編】
前回は刀の重さを体感したり、衣装を見たりと驚きの連続でしたが
今回はひたすら写真パネルを見ては、へえー。ほう〜。と感嘆する。というレポートになります。
歌舞伎の名作が、パネルでどっさり見られます。
色男といえば。助六。
はい、助六ですね。
今回の展示の入り口にも海老蔵さんの等身大なのかな?
パネルがありましたが、歌舞伎でも人気の演目です。
江戸時代に人気を集めていた歌舞伎十八番の「助六由緣江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」という、お話です。
舞台は吉原。助六さんの彼女はナンバーワン花魁の揚巻さんです。
それはそれは舞台の色彩が美しい演目です。
助六は白塗りですが、これが美男の象徴みたいです。
美しい顔面に、黒(濃紺かも?)の着物の下には赤い襦袢。
芥子(からし)色=マスタードイエローの足袋。
紫のハチマキという、色彩美が「おしゃれ」を表しているそうです。
なぜ黄色の足袋・・・?と思うのですが、やっぱり「みんなと違う」ことが尖っている、攻めてるおしゃれってことなんだと思います。(たぶん)
この足袋も足首が出ていて、足が大きく&脚が長く見えるとか。
神は細部に宿る。
いでたちのいろんなところにちゃんと意味があるのも、歌舞伎の楽しいところだと思います。
こんな本が出ていました。歌舞伎をまだあまり観たことのない方でも
なるほど〜!と思える内容です。きっと観に行きたくなりますよ。
歌舞伎の101演目 解剖図鑑(イラストで知る見るわかる歌舞伎名場面)
¥1,980
毛抜きが動き出す!?「毛抜」(けぬき)
毛抜きって、あの毛抜きじゃないよね? と思いますよね。
いいえ、あの毛抜きです。眉毛とか抜くあれ。ツイーザーというのかな。
ストーリーは、日用品であるあの毛抜きが、ひとりでに動き出す!
妖術か・・・!? と思いきや、まさかの・・・・! というお話です。
妖(あやかし)好きにはたまらないですね。私も好きです。
↑左側のこれ、毛抜きですね。でかい。
これぐらいデカくてわかりやすいのも、歌舞伎の様式美で楽しいですね。
私はこの演目はテレビでしか観たことがないのかなー・・
実は家臣のたくらみで、磁石が使われていた! 見破ったり!!
みたいなお話だったと思います。(うろおぼえ)
今度上演されたら、ちゃんと舞台で観たいと思います!
江戸時代から毛抜きが日用品として人々の生活に馴染みがあったということに
なんだか親しみを感じますが、
今どきの毛抜きっておしゃれなんですね・・・。
そう買い替えるものでもないので、ひとつ良いものを持って愛用したいです。
私はゾーリンゲン社のものとか、気になります。