選択的シングルマザーです。
夫がいないため、1人で出産の準備をしていましたが、妊娠後期に血圧が上がりすぎてしまい、
母体が危険とのことで緊急搬送されてしまいました。
搬送される時に、連絡先が実家になっていたため
実母が来てしまいましたが、それは地獄のはじまりでした。
お母さんとの関係がそこまでよくない人は、実家に連絡がいかないように気をつけましょう。
産後は実母の手伝いが必要?→実母なしでOKです!(個人の感想です)
産後は実家に助けてもらう、それはいにしえの幻想です。
「里帰り出産」ということばがありましたが、それは昔の話。
親が子育てに慣れていて、自分の生活よりも孫の世話が当たり前で、出産年齢も若かった時代の話です。
私の場合は、以下の理由で、母が来たのは大失敗でした。
産後に実母とかかわってはいけないのはこんな人(わたし)
そもそも私、母に育てられていません。
中学まで同居はしていましたが、家事は祖母がしていました。
搬送中に身内に連絡をしなければいけなくなり、
病院に、姉と実母の電話番号を知らせてしまいました。これが大失敗でした。
実家との関係が悪いかたは、たとえ救急搬送されても、
身内は「誰もいない」と言うのが正解です。
できれば連絡がつくお友達を見つけておきましょう。
私の場合、姉は当然、仕事中で電話に出られなかったため、実家から母がやって来てしまいました。
知らせなければよかった。
誰も来ないほうがましでした。
母はパニックになってしまい、何の役にも立たないどころか、毎日泣いたり私を罵倒したりしました。
老いた母にかわいそうなことをしたと今では思いますが、
当時は私も命が危険な状態だったので限界でした。
産後に実母と過ごすのに向いているのは、こんな人
ふだんから関係が良好ならOK
頼りになるお母さんなら、お世話になっても良いと思います!
お母さんにふだんから感謝しているような、いい関係の方ですね。当たり前ですが。
私は母に感謝したことはありません。
お母さんは「子育てをしたことがあるから」頼りになる、という誤解がありますが
親が子育てをしたのは、数十年も昔の話。今とは事情が違います。
お母さんからのアドバイスがかえって迷惑になることもあります。
先輩の知恵が役に立ったのは、変化が少なく、情報がなかった時代のこと。
今はインターネットで調べればたいていのことがわかります。
悩みを相談するのはAIにしましょう。
文句もいわず、偉そうにせず、恩もきせず、無料で、優しく答えてくれますよ。
産後に実家を頼らない。とはいえ、家事どうしよう?
産後は体調が悪い。睡眠も足りない。
自分の体調が悪いので、身近な人を頼りたいところですが、親にも親の生活があります。
深刻に考えすぎないのが大切
助けてくれる人がいない。と思うと不安になってしまうので、そもそも考えないことが大事です。
家事は極力手を抜く
産後はまとまった睡眠時間をとれないので、うつになりやすくなります。
家事は思い切ってあきらめてください!
実母以外に助けてもらう方法
頼れる人=人間 という考えからいったん離れてみましょう。
・買い物に行かない。ネットスーパー、生協さんを使う。
・食器を洗わない。食洗機を使う。
・掃除をしない。ロボット掃除機を使う。レンタルあり。
どれもそれなりにお金が必要ですが、「一番安い食洗機」をとりあえずつけてしまう!
食洗機は子育て中、絶対に必要なので早めに買いましょう。
皿を洗わないために、もう器に盛らない!
もしくは紙皿を使って、捨てる。
ぐらい手を抜いても大丈夫です。産後だけは。
家事より寝るほうが大事。
まとめ
母に手伝いを頼むのは、そもそも間違い。
そもそも、何十年も前にお母さんになった
親世代の人たちの価値観は古くなっています。
すでに、今の時代に合っていません。
価値観をアップデートされている、すてきな親御さんならOKです。
私の母がそういう方だったら、しんどい思いはしなかったでしょう。
産後は特に気持ちが落ち込みやすいので、価値観の合わない親なら関わらないのがベスト。
特に入院の身の回りの世話は、介護や看護の専門の方をのぞいては
おたがいに負担なのでやめたほうがよいです。
数日、着替えなくってもなんとかなります。(なりました。)
恥ずかしいけど。
恥ずかしいだけで、死にゃしません。
病院というところは「ご家族の方」を呼び出しがちですが、
それもたぶん、アップデートが遅れているのだと思うので
「産後は身内に頼むべき」「他人さまにご迷惑をかけちゃいけない」
という思い込みをまず捨てることが大事です。私は後で気づきました。
友達は大切に。
持つべきものは助けにならない身内よりも、助けてくれる他人。
友人の助けは、本当にありがたかったです。
どうしても家から持ってきてもらいたい、買い物をお願いしたい、などは
優しい友人がいれば、頼ってしまいましょう。
元気になってからお礼をするなり、心からの感謝を伝えましょう。
友達は本当に、大事。このご恩は一生忘れない。
友達が困った時には、次は私が力になりたい。と思います。
シングルマザーは緊急時の連絡先を決めておきましょう。
夫がいればそれで済む話ですが
選択的シングルマザーは「最初っから家族が少ない」ので、
緊急搬送も想定して準備をしておきましょう。私の反省点です。
結婚しないからそんなことになるんだよ!っていうご意見があるとすれば
まあそうかもしれないですね。
助けてくれる人は多いほうがよいですから。そのために結婚するんだし。
産む前から、産後も、まあまあワンオペなのがシングルマザー。(人による)
たいていのことは1人でも大丈夫なのですが
「入院」は一番困った問題でした。
たまに「あんな夫でも、いないよりまし」っていうママさんの話を聞くと、
「いなくてもいいんじゃ・・・」と私は思ってしまうほうですが、
入院の時ばっかりは、たしかに。
病院からの連絡を聞くだけの人が1人、どうしても必要です。
まあ、病院側にしても、誰かに伝えればそれでよいので、
病院に来てくれる友達がいてくれれば大丈夫です。(大丈夫でした。)
またはお金を払って、民間のヘルパーさんや
サポーターさん、家事代行さんにお願いしましょう。
「いないよりまし」程度の人と無理して暮らすより気楽で便利かもしれません。
おまけ。私の場合はこうでした。
実母が来てしまった失敗談を、以下に記録します。長い長い愚痴です。
おまけの文が長くなりますが、すみません、
搬送されて、緊急帝王切開で早産し、私は子供とそのままMFICU(母体胎児集中治療室)に入院。
私はカーテンで仕切られただけのICU病室、子供は保育器(インキュベーター)に入ってNICUへ。
母は病院について、開口一番に私を罵倒しました。
忘れもしません。
夜、暗い病室にやってきた母。
意識は戻ったものの開腹手術の後でもうろうとしている私に母が投げた言葉は
「何、その髪。爪も。
それで親になるつもりか。」
2010年ころは、黒髪よりもカラーリングの時代でした。
妊娠後期に入ったばかりでまだ髪や爪を短くしていなかったので
私の髪は色が抜けた部分が残っていましたし、手術前にネイルを落とされて爪だけが伸びた状態ではあったのですが
瀕死の人に一番最初に言うことが、それですか・・・。
後で姉から、「心配して駆けつけたんだよ、ねーこちゃんが生きていてほっとしたんでしょう」
と言われ、まあそれは申し訳なかったな、とは思いはしましたが
そもそも妊婦の髪が黒くなくても長くても、何かいけませんかね?
妊娠後はカラーリングはしていません。
それから毎日、罵倒の日々
母は1度も私の住まいを訪ねてきたことはなかったので、
行き方を知らないし、猫が嫌いだからと行くことも拒否。
猫の世話はすぐに友人がしてくれました。
母はホテルに泊まり、病院に見舞いに来ては私に文句を言って帰って行く毎日。
こんなことを言われました
母からは
「高血圧になんかなるのは不摂生のせいだ」とか
「子供1人も丈夫に産めないなんて情けない」
とか、
「それで人の親になるつもりか」
と
毎日罵倒されました。
母は、言いたいことをぶつけると、ホテルに帰ってしまっていました。
何しに来たんだろう。
弱ってる人さらに痛めつけてどうする・・・。
ちなみに高血圧は病気なので、運動しても、食事に気をつけても、なる人はなります。
私は平均体重より少ないぐらいの体型なので
お医者さんにも「不摂生とかいう問題ではないですね。体質です」と言われました。
母よ、聞こえますか。
きわめつけは
「あなたに子育てなんか無理。あんたみたいなのが親じゃかわいそう。
<子供>ちゃんは施設に預けなさい!」
でした・・・。
意味わからなすぎて反応する気もなくした。
「わたしが引き取る」じゃなくて施設なんだ・・・(←そこ?)。
身の回りの世話は皆無
救急搬送で身じたくもできなかったので、
友人が私の部屋からパジャマや着替えを持って来てくれるまでの数日間、
私は病院が用意した紙パンツと不織布のパジャマを取り替えずに着て過ごしました。
1日で使い捨てのものだったようです。
恥ずかしかったのですが、替えが無いんだから、仕方がありません。
下着もパジャマも病院で売っているのですが、私がお願いするまで母はそんなことに気づかない。
そんな親みたいなことを母に期待した私がまちがっていました。
病院に来るのはあくまでも「お見舞い」。世話をしようという気持ちはない。
それが私の母でした。忘れてた・・・
友達に「パンツ買って来て」とお願いすればよかったです。
「お母さんだから手伝ってくれる」っていう思い込みは間違いです。自分を反省しました。
入院中の家族の役目は、お医者さんの説明を聞くことです
入院中、当然ですが私の体調がきわめて悪かったので
お医者さんは家族に説明をしたいのですが、
母は私に文句を言ったら帰ってしまっていたので
「あれ?お母様は?」
「帰りました、すみません」
というやりとりを看護師さんとしていました。
母に「明日、先生から説明があるそうなんだけど」と言っても、自分のしたいこと以外は記憶されないらしく、
当日になると「あらバスの時間だわ」と帰ってしまう。
身内として病院に来てたんじゃなかったのね・・・。
そもそも身内って、なんだっけ。
私の両手両足は点滴や心電図、抗生剤の注射につながれていて
尿カテーテルも入っていて動けなかったのですが、
3日後ぐらいから、ひとつずつ管が取れていき、動けるようになってきました。
とはいえ、自力でベッドから降りられないので、
「申し訳ないんだけど、ヘアゴムとウェットティッシュを病院のコンビニで買ってきて欲しい・・・」
とお願いすると
母、
「コンビニなんて私行ったことないんだもの。
ヘアゴム?ウェットティッシュ?
私、わからない・・・!」
と軽くパニックになっている・・・。
だめだこりゃ。
まあ本当にわからないわけはなく、人の手伝いで買い物なんか行きたくないのでしょうね。
一応わたし、その時、死にそうな状態の病人だったので、
(あとで助産師さんから、「久しぶりに危険な状態の方が搬送されてきたと思った」と言われました)
事情を説明して、助産師さんが買ってきてくださったこともありました。
本当にお忙しいのに、余計な用事頼んですみません!
そんなことより、母の「知らない病院に呼び出されて、何もわからないのに
おつかいまで頼まれてかわいそうな私」アピールがきつかったので
なんか私の意識がしっかりしてきました。
死んでいられない状況になると、人はたくましくなるのかもしれません。
いいんです、ヘアゴムもウェットティッシュも、なくても死にゃしない。
もう帰ってほしかった
毎日そんな感じなので、このお見舞い、意味ないどころか、いないほうが平和・・・と感じ、
姉から母に「もう帰ったら」と伝えてもらいました。
母、
「血圧180もある人置いて帰れるわけないじゃない!!」
とまたキレて半泣きになってたそうです。
一応心配してはいるんだよ、とまた姉に言われ、
そうはいわれてもこっちもしんどいんや・・・と病室で1人で泣いたりしてました。
ちなみに手術した夜の私の血圧は220/185とか。だったそうです。
下の血圧の数値がもはや下の血圧じゃない・・・
むしろ母、もっと早く帰ってくれたら私の血圧下がったのでは。
ホルモンバランス崩れるというし。産後はイライラするからごめんね、と一応母にいったら
「あなたは妊娠関係なく昔からそうでしょ」と
子供のDNA(父親とは呼ばない)と全く同じことを言われました。
モラハラ母・・・!!
当時(2010年ころ)、日本にはまだモラルハラスメントという言葉がありませんでした。
モラハラ、つらい。
唯一、母が頑張ってくれたこと
ありました、ひとつだけ、母に助けてもらったこと。
子供の出生届を役所に出してもらったことです。
もうそれだけで来てもらった意味あったわ。ありがとう、母。
でも、そのほかのストレス考えたら、役所に電話して事情説明して、届けが遅れても、自分で退院後に役所に行った方が平和だったかもしれません。
子供の出生時刻は、お医者さんが書いた記録があるわけだし。
私の血圧が上がらないように
ICUの照明も私のために消されていたぐらいなので
スマホを見ていると看護師さん(助産師さん)に毎日叱られましたが、
いろんなことを調べなきゃいけなかったので、隠れていっしょうけんめいスマホを見ていました。
病院のかた、すみませんでした。
スマホのおかげで、友達に助けてもらって、猫のお世話もお願いできて、
書類関係も無事できて、いろんな手続きができました。
スマホ、本当にライフライン。
出生届けを出せる期間は短い
子供の出生届けの出し方は、事前に調べていたので
「14日以内に出さなきゃ!」ということを知っていたのはよかったです。
ただし私は救急搬送、入院後、結果的には20日間退院できなかったので
自分以外の人に提出を頼むルートをもっと考えておけばよかったです。
ルールだからしょうがないんだけど、出生届けの期限が14日間って、短すぎませんかね?
おまけのまとめ
産後、20日間入院していたので
産後の育児というよりは、プチ毒母が地獄のお見舞いに来てしまった、
という体験談になってしまいましたが
実母に来られてストレスをためるよりは、
多少身の回りが汚れようが何もできなかろうが、
(赤ちゃんの世話さえできれば)ひとりぼっちのほうがまし!という私の感想でした。