結婚をやめたので、一人暮らしのまま、自分の生活を変えずに妊婦になりました。
働くシングル妊婦生活をふり返ります。
シングルマザー 仕事と妊婦健診と体調管理
妊娠がわかったら役所に行き、母子手帳と健診の補助券をもらいますが、
働いているので、有休休暇を使いました。
せっかくの有休休暇、有意義に使いたいので、体調不良や病気で使わないように
体調管理をしていました。妊娠中に限らず、現在までずっと気を付けています。
ワンオペ妊婦は忙しい。役所と仕事
子供の保育園の手続きなどで、一人暮らしではまず縁のなかった役所に妊娠中と産後は何度も通いました。
当時も今も、有休が1年間に20日増えるので、月に1~2日は休暇を使っています。
勤続年数 | 0.5 | 1.5 | 2.5 | 3.5 | 4.5 | 5.5 | 6.5年以上 |
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付与日数 | 10 | 11 | 12 | 14 | 16 | 18 | 20 |
保育園に入れたので、翌年からは保育園から書類がもらえるので役所にはまったく行かなくなりました。
スケジュールを立てました
仕事と妊婦生活にはあれこれと予定があるので、私は紙の小さめのノートを1冊用意しました。
これを通院時も持ち歩いていたおかげで、救急搬送された後でも必要な手続きがわかり、とても役立ちました。
今は手帳を使っていないので、スマホのスケジュールアプリのリマインダーとTODOリストを活用しています。
母子手帳は大切に
妊婦検診には必ず持参する母子手帳には、検診割引券を挟んで提出していました。
健診では血圧測定、採血、尿検査もするので健康状態を見直すいい機会です。
赤ちゃんのためだけではなく、自分自身のためにも。
出産は最大のデトックス!と聞いていた通り、つわりは更年期以降の体の不調と似ていました。←今更年期にさしかかっているのでよくわかります。
妊娠中は、血圧上がりやすい人は高血圧になるし、貧血の人は貧血になるしで、一足早く老化を体験できます。老化つらい。
働いているので、妊婦健診は土曜日に通っていました。
混みすぎて、毎回、妊婦健診の待ち時間は4時間以上。
少子化問題、ガチです。
待ち時間で、たくさん小説を読みました。
安定期などない
初期の頃、旅行の予定があったので、産科の先生に「あのー、12週って安定期ですか?」ときいてみました。
先生の答えは
「ああ・・・。そんなのはないんですよね。ほんとはね」
とのこと。

じゃあ世間一般で言われてる安定期って何なんでしょうか。
「え、いや会社にいつ言おうかなーと思いまして。安定期にとかよく言われるので…
上司と総務の子には話してますがもごもご」
先生からは「あ、そんなのはお任せします。」だけでした。
なんとなくですが、
「妊婦の体調に安定なんてないから」
「会社?どうでもいいわ」
…なんてことはお医者はもちろん言いませんが、何やらそんな空気が流れた気がします。

この後、私が搬送される時、この先生には「会社はあなたの生活を守ってくれません!」と言い放たれました。
命より大事な仕事なんてない。
それを私もこの後まざまざと思い知ることになります。が、それはまた別のエントリーで…
会社には早めに言ってもよいでしょう
つまり安定期がないんなら、絶賛つわり期の妊娠初期に会社には報告すればよかったです。
一番体調悪い時もう終わっちゃったよ。損した。という感じでした。
別にそこまで仕事に支障ありませんでしたが。
なんかいつも何か食べてるか、眠かったのでただのだらしない人に見えていたはず…
仕事の引き継ぎ
産前産後で1年仕事を休むので、会社に報告した後は仕事の引き継ぎが始まりました。
退職ではないのですが、1年の休みはなかなか長期です。1年取らないにしても、復帰後も保育園のお迎えやら保護者会やらが何年も続きます。
職種にもよりますが、いろいろ手放す業務があると思います。
私の場合は、子供のいる暮らしが人生の第1目標だったのと、37歳高齢妊婦で「これを逃したらもう後がない」と思ったので、

と、手放していくことは割と受け入れられました。
というより、ちょうど会社の仕事が嫌になっていた時期だったので、出産に逃げたらうまいことその後の世界が変わったというキャリアチェンジでした。
子育てがプラスを生む「逆転」仕事術 産休・復帰・両立、すべてが不安なあなたへ
この「仕事か家庭(子育て)か、どちらか一択」みたいな選択肢は、なんだか時代遅れで
今の時代もこの考え方が続いているのが嫌だなあとはつねづね思っているのですが、
一応会社には戻れて、自分の生活もある程度変えずに保つことはできたので、私はまだ良いほうかもしれません。
引き継ぐ人の採用
私の場合は産休後のリソース確保のために新しく社員を採用してもらいました。
実際に一緒に働くメンバーが採用活動をしてくれていました。
仕事のことは気になりますが、こちらはこちらでヒト1人この世に産み出すという一大プロジェクトを始めていますので、会社の仕事についてはもうお任せでした。
寂しいことでもありましたが、「会社は私がいなくても回る。」と、卑屈になるわけではなく、シンプルに受け入れることが大事だと思いました。
妊婦が無理してやらなきゃいけない仕事などこの世にはありません。
もちろん無理なくできることは、産前休暇に入るまでこつこつこなしましょう。
産前休暇
「出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)」から、休暇は取得できます。(労働基準法第65条)。
妊娠後期には体調が変化しますので、これより早くなる可能性もあるので、予定日の3か月前までには仕事の引き継ぎを完了させたいところです。
私は救急搬送で、会社に産休に入る挨拶もしないまま入院してしまったので、後任の採用も座席の片付けも事後におまかせになってしまいました。
仕事の引き継ぎはだいたい済んでいて、マニュアルをドキュメント化していたのでなんとかなりました。
早め早めで、文書にしておくのがよいです。
産後休暇
出産の翌日から8週間は就業することができません。
ただし、産後6週間を過ぎて、本人が希望し、かつ、医師が認めた場合は就業することができます。(労働基準法第65条)
私の会社では産後の復職率が100%、つまり出産が理由で退職する人はいないのですが、みなさん全員、1年間休んでいます。
私はなんとか子供が4月から保育園に入園できたので、家にいるよりは働くほうがいいので1年未満で復職しました。
復職後1年は毎日1時間の時短勤務でした。
時短を希望したわけではなく、0歳児の入れる保育園の閉園時間が会社の定時より早かったからです。
そのぶん所得も少なかったのですが、仕事をしないよりはましなのと、0歳児を預けていきなりフルタイムに戻るより、1年はリハビリ期間と考えることにしました。
実際は、0~1歳の時期の子供は寝る時間が長く、活動時間が少ないので今より子育てはずっと楽でした。
世の中では「子供が小さいうちは子育てが大変」という誤解がありますが、我が家の場合それは嘘でした。
1番大変なのは小学1年生でした。
(個人差があります。)
産褥期の準備
仕事の心配は、産前休暇に入るまで。
休暇に入ると、あんなに会社にいた時間は何だったのだろう?というほど違う世界の暮らしが始まります。
産後は動けないので、回復するまでの家事や買い物を頼める人を見つけておきましょう。
買い物はネットスーパー、生協さんとアマゾン先生を頼りましょう。
保活(保育園の準備)
働くシングルプレママは、特に家族が少ないまたはいないので、何がなんでも保育園が必要です。
認可保育園の入園はポイント制なので
- 子供の親の不存在
- 子供を援助できる家族の不存在
- 外勤している
- 勤務地が遠い
- 勤務時間が長い
- 多子(子供にきょうだいがいる)
- 介護が必要な家族がいる
- 子供に障害がある
- すでに、認可外の保育施設に通っている
などの条件を満たせば満たすほど、ポイントが加算されます。
ちなみに母子世帯、近くに親戚なし、フルタイム勤務、通勤1時間の我が家でも、第1希望の保育園は落ちました。
うちよりポイント高い世帯があるのか!ということに驚愕しましたが、+多子+介護などでしょうか。
日本の(東京の?)待機児童問題、ガチです。
ぴのこが卒園した頃に「保育園落ちた、日本死ね」が話題になりましたが、ほんとほんと・・・。と保育園に入れられた私でさえ、深く頷きました。もう、どうしようもない。
4月入園の場合は1次申し込みが10~12月なので、その時期に出産や出産直後が重なる場合は手続きについて予習をおすすめします。
役所に書類を取りに行くリソースも確保しておきましょう。
まとめ
妊婦も過労な、日本。
通勤して、仕事を引き継いで、産後の準備をして、保活(保育園の準備)して、妊婦健診に行く日々です。
忙しいです。
どうしても子供のいる人生にしたかったので、当時はそれでも子を持てることが嬉しくて頑張れましたが、
同じことをもう一度やれと言われたら、

と思います。
体調第一です。
シングルマザーは家族が少ないぶん、特に自己管理が大切だと思います。
頼る人が特にいない場合は、前もってスケジュールを立てて準備をしましょう。
私は妊娠後期に入ってすぐ搬送されて強制入院になったので、同時に会社も家事も強制終了でした。
無理したつもりはなかったのですが、高齢妊婦、限界だったようです。
身体が一度バラバラになるくらいの出産を経たその日から、赤子に乳を出す日々がスタートします。
原始的です。
そして仕事と子供の日々は何年も続くのでした…
なにごとも、心の準備をしてメンタルを強く保つということは大事だなと感じる日々です。
手放す仕事があるのは残念ですが、あとで取り戻せます。
絶対に無理はせず、限られた妊婦生活も、できるだけ楽しく過ごしましょう。