ぴのこの入院は私の育児史上最大の困難だったと書きましたが
病院では長期入院の子たちにも会ったので、いろいろ感じたことを書こうと思います。
今回は、目次なし。
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子供の入院 退院後の心境
入院最後の日、車いすの男の子が
食器を下げてる私に、「(配膳は)こっちだよ」って教えてくれました。
新入りに指導してくれるの^^
「ありがとう」って先輩にちゃんとお礼を言いました。
ほかの車いすの子と遊んでいるから、きっと入院生活が長いのだと思います。
午後には歩行器で一生懸命リハビリしているので
えらいなー、がんばれー・・・。と感動しました。
感動したという言葉にすると安くなりますが、なんかこう、心臓のぎゅっとする感じというのでしょうか…。
あの子が、歩けますように…。
あの子たちを見ていたら、自分が病院7連泊ってことぐらい
どうってことないなーと思えました。
起きてる時間仕事の対応しても効率悪くてなかなか進まなくても、
夜中何度も起こされて眠れなくても、食事買い行く時間すらなくても
そんなことで弱音を吐いていては、頑張ってるちびっこたちに申し訳ない。
そういえば、子を持ってから
病気や障がいと向きあって頑張ってる子(大人も。)たちを
「かわいそう」とは思わなくなりました。
かわいそう、じゃなくって
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って尊敬のような気持ち。
寄り添う親御さんたちも。
病気の子をかわいそう、かわいそうといえば
それは大人が病気の人たちをかわいそう、障がいのある人をかわいそう、
と思っているということで。
病気も障がいも、誰にでもいつでも起こりうることで
今それがない私は、たまたまこれまで健常で生きてこられただけなんだなー
と、そんなふうに思うようになりました。
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と思うようになったのですが、そこは呼び名ということで、しょうがない。
ぴのこも、1,000g未満で産まれて、感覚器でも内蔵でも脳でも、
どこに何の病気や障がいがおきても不思議のない誕生だったけど
本当にたまたま、何ごともなく今のところ大きくなれています。学年で1番ちっちゃいけど。
保育園が始まる時、きっと始めの何年かは
まともに通うこともできないだろうと覚悟していたけど、
それでも生きていてくれるだけでありがたいというスタートだったので
会社に頭下げて保育園に頭さげて、何でもするから、と思っていました。
それが周りのデッカイ健康な子たちと対等に食べたり遊んだりしてくれて、
初冬ごろからはなんと1度も病欠がなく、出席日数ナンバーワンになって
ありがたいわー うちの子偉いわー と私も調子にのっていたと反省しました。
入院で、またぴのこがんばってたんだね、ありがとうと思えました。
子供が小さいと「大変ですねー」と言われますが、、
子が小さいことは何も大変ではない。
小さいお子さんを連れてる人と話す時は、私は「楽しみですね」と言うようになりました。
まー年とってから産んだ子だから
私に体力的な疲労はありますが。
でも大変とかつらいと思ったことは強がりじゃなくってほんとにないなー。
お子の輝きが、すばらしすぎて。
そして小さい子に限らず、病気の人でも障がいのある人でも、
(娘がお世話になったNICU(新生児集中治療室)卒業組にはいろんな子がいる)
自分と何ら変わらない人として接したり、
代わりにできることはちょっとお手伝いする、(してあげるではない)
という感じになりました。
ぴのこにも差別のない子になって欲しいな、と思っていましたが、ぴのこの学校じたいが通級(必要な時だけ別のクラスに行く)制度で、
自閉や遅れのある子も同じクラスで過ごしているので、昔よりも差別や偏見がなくなっている感じがします。すごく、いいと思います。
そんないろいろな、退院後の心境でした。
乙武くんのお母さんが、四肢のない我が子を初めて見た時に「まあなんてかわいい!」ておっしゃったというのを本で読んで、
少しは話盛ってるでしょ?と思っていましたが、ぴのこに会ってその気持が本当によーーーく、理解できました。
1,000gもない、鶏ガラみたいな姿で、箱の中で管に繋がれていたぴのこ。
「小さく生まれてかわいそう、かわいそう」と親に泣かれ、友人には「早く、早く退院できるといいね」と言われても 小さいことがかわいそうではなかったし、ゆっくり元気になって退院して欲しかったし、小さくて体にお肉がついていなくて、浅黒くて骨と皮みたいな状態でもそれはそれはかわいかった。
そんな誕生で、大学病院のNICUに通ったことで知った世界では、支援学校決まって頑張ってる子とか、発達ゆっくりゆっくりな子とか、いろいろな子たちとのご縁がありましたが、みんなその子の個性だと思えています。
保育園に入ってからだんだん欲張りになっていたと反省しました。
それにしても、シャバに帰ってくると、ほんとに家のごはん、洗濯、お風呂、会社と毎日のひとつひとつが全部快適でありがたいです。
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