私が通院した産科が無くなっていました。
もともと医師不足で「これは、ヤバいね…」と妊婦が感じていたので驚きはしませんが、残念なのと、少子化はやっぱりもう止まらないのかなあと思うこのごろです。
産める病院がないとか・・・。終わりの始まり、とっくに始まってた。
※東京だけかもしれません。東京だけだといいです。
産科医不足。産院がなくなった話
産める病院は1つだけ。
妊娠の検査から通院してした病院は、町の小さな総合病院の産婦人科でした。
妊娠がわかり、通院が始まってすぐに病院から
よその病院を探してください。」
という内容の書類をもらいました。
常勤の先生(産科医)は1人、交代で非常勤の先生がもう1人ずつ来るという体制のところに、婦人科を受診や妊婦さんが1日に40人も50人も訪れます。
常勤のA先生はいつ行ってもへとへと、患者さんたちも4時間とか5時間とか待つのでぐったり、という感じでした。なんだこれ。
医療体制はなかなか厳しいのですが、設備はあるし、産めるというので私も入院手続きについて説明を受けました。
ハイリスク産は不可
と受付の目立つところに書いてありました。
この時は自分がのちに搬送されるほどのハイリスク妊婦だとは自覚していなかったので、「血圧気をつけよう~」と思っただけでした。
この産院は、口コミサイトによると
『厳しい管理が苦手な人には向いてるかも。アットホームな雰囲気です』とありました。←私じゃないですか・・・。
選ぶといっても産院じたいが少ないので、選択の余地がありません。
お金のある人は隣町に新しく出来たレディースクリニックで産むようです。
激混みだけどここしかない
いつ行っても混んでいて、患者さんも妊婦さんもみんな何時間も待っているのですが、病院はどこもそんなものかもしれません。産科婦人科は年配の患者さんは少ないのですが。
それでもこの病院は雰囲気やスタッフの対応が良く、なによりもA先生がとっても優しくて頼りになる感じの方なので妊婦検診も出産もA先生に集中します。
土曜は時々大学病院から別の先生がくるのですが、通っている妊婦さんは混んでいるA先生がたより。
考えてみると、赤ちゃんの経過が順調なら医師は誰でも心配ないと思うのですが、妊娠や病気は経過観察。毎回同じ先生だとなんだか安心感が違うのです。
A先生が怖い人だったら違うのかな…?
待っている私(妊婦)は遅く行けばそのぶん遅くなるだけだし、病院抜けて帰ったり、外でご飯でも食べてまた戻れるし、あとは待合室で爆睡していたのでいいのですが(よくないけど)、
A先生はその間、朝から夕方まで休まず診察しています。
お昼はどうしてるんでしょうか。おにぎりかカロリーメイトぐらいしか摂れないんじゃ。それも毎日。
A先生がもし倒れたりしたらそれこそ困るー!と思っていましたが、
この産科がついになくなったそうです。
A先生は隣町のレディースクリニックに転勤されたとのこと。
今もたくさんの命を助けてご活躍かなあ、ご自身の健康も大丈夫かな、と安心するのと同時に寂しくも思いました。
妊婦がお医者の健康を心配するような病院てすでにやばかったんですが、産科がなくなったので、うちの町の人々は隣町まで通院しなくてはならないようです。大変だ…
私は搬送が決まり救急車に乗せられながら病院の人たちに見送られたのがA先生を見た最後になりました…。
その節はお世話になりました。遅い。
ぴのこの学校の同級生の多くは、A先生から出してもらっているので、お母さん同士で話すと「私も!A先生~!」と盛り上がります。
まとめ
今回はただの雑談でしたので、まとめというほどの話はありませんが。
医師不足。健康は自分で管理しよう。
妊婦検診は通わなきゃいけないので、病院が家から遠いのはとっても困るんですが、仕方がありません。
まだ動ける妊娠初期に、産院選びもがんばりましょう。
妊婦さん含めみんなが健康管理しましょう。ってぐらいでしょうか。小学生か。
ストップやりがい搾取。
お医者さんの労働環境がブラック過ぎるので、なんとか増えて欲しいです。
この問題は闇が深すぎて私の手には負えないので、策を出せませんでした。
歯医者さんは異常に多いのに・・・。全然違うか。