私は結婚することをやめて、シングルマザーになることに決めましたが。
事務職会社員の20代に貧困だった(と後で気づきました)ので、貯金がほぼありませんでした。
かき集めて50万円ぐらい。
結果的には足りました。黒字でした。。
※まとまったお金は必要です。
選択的シングルマザーの出産費用→50万円あると安心です
※日本で、社会保険適用で出産したケースです。
※自然妊娠、分娩の場合です。不妊治療、体外受精はしていません。
妊婦検診に保険は適用されません。
妊娠は嬉しいのですが。妊婦検診に保険は適用されません。原則、全額自己負担。
初診は9千円近くしました。
当時の私は払えましたが、現在、この金額を今日出してといわれると厳しいです…。←貧乏。
これから毎回こんなにかかるんだろうか…と緊張しましたが、
2回目の診療では、検査料には保険が適用されて、4千円台でした。
脅かさないで。・・・といいつつ、今思うとこの額でもじゅうぶん高いです。
保険は効かないけど「診察補助」があります
東京都では「妊婦健康診査の受診票」がもらえます。
区(市)役所に妊娠届を提出すると、母子手帳と一緒にもらえます。
複写式の、パスポートの倍ぐらいのサイズの紙束でした。これを健診のたびに病院に提出します。
助成回数は14回
私の場合は早産になったので6枚ぐらい残りました。使い切れなくて、もったいなかったなー…と思いましたが、別に金券じゃないので残したからといって損はしていません。
妊婦検診1回につき¥3,000〜¥5,000がかかり、私の場合は合計7回(プラス搬送の日で1回)受診したので、
妊娠のための通院費は全部で¥30,000.-ぐらいでした。
ただし、私は健診の間隔が短く(2週間や1週間ごとに)なる妊娠後期に入ってすぐ早産になってしまい、通院費が少なかったので、実際はあと5万円ぐらい〜はかかると思います。
余談。生まれる時から格差
私の通っていた産院はごく普通の町の病院だったので、エコーも3Dはなく、必要最低限の検査だけでした。
金銭的な余裕のある人は、隣町に新しく出来たレディースクリニックに行くようです。
ホテルのような個室に、退院ディナーなどがついているようです。お高いのかなあ…
日本が格差社会であることは知っていましたが、誕生からカーストは始まっているのね…と、あらためて思いました。
むかしの大映ドラマにあった「お金持ちと貧乏人の赤ちゃんが産院で取り違えられる」なんて今の時代には起こりえないのだな〜。
と、しみじみ考えました。
ホテルのようにディナープランがあろうが、病院は病院。
私は「産めればいいです」ってことで、町の病院一択で決めました。いやお金はほんとにないし。
分娩の費用
病院の受付によると、分娩にかかる費用は『合計で、45万円ぐらいですね』ということでした。
調べてみると2019年10月現在、国から支給される金額は42万円のようです。
「出産育児一時金」の医療機関への直接支払い制度により、42万円が病院に直接支払われます。
なので、(病院にもよりますが)自己負担額は3万円程度〜です。
増税や景気によって、出産費用も値上がりしているかもしれないので、計画されている方は最新の情報を確認しましょう。(あたりまえ)
いよいよ出産はお金持ちだけに許された特権になってきているんでしょうか。
助産院だと安いのかなーと思ったのですが、38万円ぐらいで、あんまり変わりませんでした。
私の場合は初産+マル高+血圧+筋腫で助産院は不可でした。
この、給付金が直接病院に支払われる制度が出来る前は立て替えだったようです。
働いていて、自分の社会保険あってよかった。
プラス3〜5万円は用意を
病院の時間外診療も考えて、費用は多めに見積もりましょう。
私の通っていた産院でも、「時間外費用は3万円」でした。
赤子ってだいたい、夜中から明け方にかけて産まれるもんじゃないんですかね?イメージだけど。
あんまり昼間に生まれたって話、聞かないんですが…。
とはいえ夜勤で対応する人たちの労働時間もありますから、そこはお手当て、お金で解決するしかありません。
ストップやりがい搾取。
時間外診療費のほか、帝王切開など、自然分娩ではなかった場合に費用が42万円を超えることもあるので、多めに見積もっておきましょう。
私の場合は救急搬送+緊急帝王切開+NICU+MFICU入院・・・となってしまったので莫大な費用がかかったのですが
社会保険の付加金+自分で加入していた入院保険+女性疾病特約+高額医療費助成のおかげで
結果的には黒字でした。
退院後に健康保険の金額を見て、震えました・・・。アメリカでは、出産で破産するそうです。
近年日本オワコン説がたくさんあるものの、新生児医療は世界一の国、日本。本当に感謝しています。いただいた命、大事に生きたいと思います。
お金も大変ですが、出産は本当に命がけ。お金では済まないこともあります。お金の心配なんかでストレスを抱えないように前もって保険にも入っておくと安心かもしれません。
世界の出産費用
アメリカだったら破産、と聞くので、ちなみにそれでは世界では出産費用はどんな感じなのか、簡単にですが調べてみました。
(海外で出産された方のブログなどをざっと見たものですので、違っていたらご指摘ください。)
スウェーデン | 妊婦健診、分娩費用ともに無料。検査の種類、無痛・和痛分娩のいずれも無料。 医療ではなく助産師さんによるケアが中心。 |
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ドイツ | 妊婦健診、分娩費用(無痛も水中も)ともに保険でカバーされるため自己負担費は実質無料 保険適用外の検査などのみ自費 産院は少ないのでまず助産師さんを探す。 |
フランス | 妊婦健診、分娩費用ともに社会保障があり自己負担費は実質無料。 保険でカバーする額を超える検査は自費 病院or助産師さんに予約を取り、血液検査、エコー検査などはそれぞれ別の専門機関で受診 |
イタリア | 妊婦健診は有料、分娩は公的保険を利用すれば無料。 自由診療を選ぶと高額になる。 健診は検査の種類によって無料または割引あり |
イギリス | 健診・分娩ともに公的保険を利用すれば無料。自由診療を選ぶと高額になる。 |
シンガポール | 選ぶ病院(庶民〜セレブ)によって雲泥の差。 ちょっと複雑でまとめられませんでしたが、つまり「ものすごくピンキリ」のようです。 |
アメリカ | 妊婦健診、分娩とも個人で保険に加入し、保険会社が交渉して値段が決まる。 健診は10万円前後、出産費用は交渉して150万超。そのうち50万円程度〜を自己負担する。 プラス入院費、オペを伴う分娩の場合はその費用も自己負担 |
さすが福祉の国スウェーデンと、少子化対策を成功させたドイツ、フランスは費用面では日本より安価ですが、そんな国でもまた出生率は減少傾向にあったり、人口は減ったりしているそうなので
お金だけの問題ではないのかなという気もします。
日本の「痛い思いして産め」みたいな文化は海外にはなくて、水中でも無痛でも、自由に選べてどれも無料ですよー
ていうのはいいな〜〜。と思います。
上を見たら羨ましいのですが、アメリカのえげつなさを考えると、日本の分娩費用も良心的な気がしてきました・・・
あとは、健診と分娩が無料の国でも、受けられる検査が少ない、回数も少ない、入院の日数も日本よりずっと少なく(産んで2日後に退院とか!!)
新生児医療と母体のケアはなんだかんだいって日本最高なんじゃないでしょうか・・・。
スウェーデンやフランスでは、「助産師さん・病院は別、エコーも血液検査もそれぞれの専門機関で別々。検査を受けたければそれぞれに通って受けなければならない」という国が多く、正直
それだけ日本人が忙しいからっていうのもありますが・・・。お産をする人が忙しすぎる、日本。それもどうなんだ。
結論、どこの国がいいって話でもなさそうです。
健診から新生児期の費用の合計
当時の家計簿をみたところ、妊婦健診から産後までの10ヶ月にかかった費用は33万円ぐらいでした。
初診 1ヶ月 |
2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 5ヶ月 | 6ヶ月 | 出産 | 8ヶ月 | 9ヶ月 | 退院 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
¥8,940 | ¥10,115 | ¥10,300 | ¥23,665 | ¥4,410 | ¥24,309 | ¥20,668 | ¥32,247 | ¥57,573 | ¥140,753 | ¥332,980 |
内訳は、入院費と分娩費以外の妊婦健診・検査費、ベビー用品費、ミルクとおむつ代などです。
こうして見ると、妊娠後期に健診も検査も増えるタイミングで費用も増えていたようです。
ばらつきがあって、なんで5ヶ月目に少なかったのだろう?と思ったら、この時旅行していて妊婦健診の間隔が空いたからのようです。
(その分翌月に増えています。)
まとめ
がんばって働いておきましょう
出産に限ったことではないのですが、先立つものはやっぱり必要。
金です。( ✧Д✧)
産むのにお金は必要です。
それを言ったらシングルだろうが結婚していようが、いつ誰に何があるかなんてわからないので
お金はあるに越したことはないです。
私も出産前、産後と、ずっとギリギリ。今もなんとか毎月やりくりを続けています。もうちょっと余裕が欲しいです・・・
保険に入っていてよかったような。
私の場合は社会保険のおかげで、分娩の費用と育休中の収入は確保できました。
そのほかに自分で入っていた入院・疾病保険に助けられました。
これは
と思った20代の後半に、将来の婦人科系の病気に備えて入ったものでしたが、これがまさか出産の入院で役にたつとは。
帝王切開、開腹の時に、妊婦健診で見つかっていた子宮筋腫も一緒に摘出したため
「女性疾病特約」の対象になりました。
人生、いつ、何があるかわかりません。
備えあれば、憂いなし。