ぴのこの名前は私が1人で決めました。
誰にも何も言われませんでした。
これは、シングルマザーで良かったことのひとつかもしれません。
シングルマザー。子供の名前を考えた話。
親の教養が問われる、子の名前。
名付け辞典などで確認はしました。
名付けの時期
妊娠がわかって割と早めに、子供の名前は決めていました。
妊娠がわかった時はぴのこのDNA山田(仮名)は「(性別)どっちでも、ユウキがいいな」と言っていました。
その後お別れしたので彼の希望は採用しませんでしたが。
それをぴのこに話すと、「よかった!**(自分の名前)で!」だ、そうです。
自分の名前を気に入っているそうです。なら良かった。
ちなみにユウキちゃんだと、保育園でも小学校でも、同じ名前の子(男女とも)がいるからだそうです。
まず漢字で決めました
名前を決めていたというより、「好きな漢字」があるので、それを使おうと決めていました。
ぴのこにつけた名前の漢字は、私が二十代の頃に働いていた会社にアルバイトに来ていた学生さんの名前で「あ、この読みにこの漢字があるのか~」と知った字です。
昭和にわたしの周りにはいなかった名前でした。
その学生さんが帰国子女で翻訳の仕事をしていたのもあり、知的で洗練された名前という印象がありました。印象だいじ。
今思うとその方が優秀だっただけで、名前は関係なかったかも…
とはいえ、そんな優秀なお子さんに育てた親御さんがつけたお名前ですから、きっと教養のあるご家庭に違いない。(想像)
男の子だったら、篤という字を使いたいなと思っていました。
理由は武者小路実篤の名前が好きだからです。それだけ?はい。
音で決める人も多いようです
昨今では、「世界に通用する名前」として、海外の方でも呼びやすい名前をつけるようですね。
ケントとかルイとか、サラとかリサとかエマとか。
それ、考えなかった!そういえば!と後で思いました。
ぴのこはその点は日本語読みの名前です。
どっちみち別の名前にはしなかったと思うのですが、第二子、第三子もいればつけたかな~とは思います。
実際はぴのこ1人の出産で死にそうだったのと、シングルのまんま(子種がいない)でひとりっ子なので、1番つけたい名前に出来てよかったです。
これも、別に英語圏の名前じゃなくてもよいよね?とか思い始めたらきりがありません。
姓名判断は、していません。
占いなんて関係なくたくましい子に育ってもらいましょう。というのもありますが、
もうこの名前にするんだ!と決めてしまったので、あれこれ悩まないことに決めました。
もし特にこれというのが決まらない場合は、姓名判断に詳しい方に聞いたり、ご住職に聞いたりしたかもしれません。
ちなみに私の姓名判断は、良くないらしい
私の名前は、母が好きな方の名前をつけただけので、姓名判断などは一切されていません。
今の時代なら割とすぐ読める字ですが、一発で読まれないこともあったので、子供の頃は自分の名前はそこまで好きではありませんでした。
30代の頃、やたら縁起をかつぐ銀座のママさんから「あなた、名前変えなさい」と言われました。
なんでもその方が行きつけの占い師の先生に聞いたらしいのですが
「すごい後家相」が出ている、とのこと。
「あなた、普段使う名前の漢字だけでも変えなさい!
結婚できないか、出来たとしてもものすごく晩婚だそうよ!」
ものすごく晩婚、て。むしろそれはいくつや…(´∀`
大人になってからは自分の名前は漢字を含めて気に入っているので、30年もこれで生きてきとるし、
と全然気にはしませんでしたが、いまだ未婚であることを思えば、あの姓名判断は当たっていたのかもしれません。
嫌なら変えなさい
それを母に言ったところ
「変えて良くなるんなら、変えればいいじゃない」
雑…!!!(´д`|||
そうだよ、あなたって人はそういう人だよ
自分がそんな感じなので、じゃあ気に入らんなら自分で好きなのんに変えれ。
と私も言おう。と思いました。あの母にして私あり。
名前負け?
名前負けという言葉があります。
もちろん子どもには幸せになって欲しいに決まってるのですが、
あんまりすばらしい名前つけちゃうと名前に負けるというか、本人よりも名前が先に目立ってしまいます。
姓名判断でも、運勢がすばらしい状態でスタートして、あとは下がるだけ。説もあるといいますが、すみません、姓名判断に興味がないので詳しくはわかりません。
ある程度親の願いや好きな意味・文字を託すことも命名だと思うので、自分なりに、常識の範囲で考えました。
名付け事典を読みました
名前は決めた後でしたが、いろんなサイトで名前のつけ方を調べました。
最近はすごくわかりやすいサイトが増えているようです。10年前にはなかった、名付けポンとか。。
実家にあった、40年以上前の「家庭百科事典」みたいなやつの
「育児」巻的なのに、「名前のつけ方」も書いてありました。古い本なだけに、おもしろいです。
本の漢字に○がしてあったり、横にいくつか鉛筆書きがあったので、どうやらこの本、妹の名前をつける時に参考にしたようです。
- 「凝りすぎた名前は避ける」
- 「誰でも読める名前に」
ふむふむ。だいぶまともなことが書いてあります。
名前は社会のもの
『(前略)自分の名前はこう読むのだ、と
いちいち説明をしなくてはいけない名前は不便です。
名前は個人のものであると同時にまた社会のもの。
説明をよくしなければ通用しないようでは、名前としての役をよく果たしていません。』
『候補の名前を周りの数名にきいてみるのはたいへん良いことです』
私もこれはずいぶん前から思っていました。
「子供が産まれました」というお知らせに
・・・なんて読むんじゃ。
て名がついてたりすると
とか思ってました。
名前にも流行がある、とか使える漢字、とかも書いてありました。わかる~。
ぴのこが生まれて間もなく、キラキラネームとかDQNネームという言葉を聞くようになりましたが、
割と直感で決めた割には程よい名前をつけたなと、ほっとしています。
ちなみにぴのこの名前の漢字も、妹の子の名前の漢字も、この40年前の本には当用漢字として載っていません。
使える漢字が増えているんですね。
教養もほどほどに
余談ですが、姉の子供が生まれるとき、母が「女の子だったら、紫と書いて『ゆかり』なんていいんじゃない」
と言ったようですが、
「源氏物語に出てくる女の人はみんな不幸になるから、
紫とか葵とかはいやだな」と姉は却下していました。
(母も姉も国語教師の資格を持ってます)
あれはむしろ、源氏に愛されて幸せだったのじゃかないのかね?(短い間でも…)
ていうかフィクションだよね?
と私なんかは思います。
姉の子は男の子なので関係ありませんでしたが。
ちなみに源氏物語に登場する女性の名前は、まさに「源氏名」なんですね。最近知りました。
昔(平安時代とか)は、女の子の名前は名付けた親ぐらいしか知らない、知らせると魂を抜かれる?とかで、「外には知らせない」ものだったため、
宮中に仕えるなど、女性が働く時には仕事用の呼び名を別につけたんだそうです。
それを源氏物語に出てくる人の名前にしたとのこと。
それを考えると、源氏物語に出てくる人の名前は、最初から源氏名だから、魂を守っていい名前では?という解釈もできそうです。(むりやり)
困った時のヤフー知恵袋さんなんか読むと、色々書いてありますが
- 「ゆな」は昔の風俗嬢(湯女)
- 「そら」には、日本語にいい意味はない(空、カラ、空虚)
- 「心」に「ココ」という読み方はない
など、もはや
まあそうなんでしょうけど、もはや言いがかり。というような、マウントとる人だらけなので、
嫌ならあなたの子に名付けなければいい。
と思います。
親の教養が知れる。とご自身の心の中で思っていたらそれでいいのではないでしょうか。
まとめ
バランスよく決めましょう。
文字のバランス、読みの音、声に出して読んでみて決めましょう。
シングルマザーでよかったこと
ほとんどシングルマザーの話題を忘れてましたが、私1人で好きな名前を決められたのはよかったです。
嫁いだ人の中には、夫が決めた、夫の親が決めた、自分には決める権限がなかった、
などのケースを聞くこともあります。
まあそこまで自分がつけたい人ばっかりでもないと思いますが、
私は自分のつけた名前でぴのこを呼べることが幸せだったりします。
おまけ
私の姓名判断の話の余談です。
「後家相」というのは、未亡人の意味の「後家」のほか、占いでは「独身のまんま」ていう意味もさすそうです。
ただしそれも、
「女が夫を失ったり、独りで生きていくのはすごく不幸」だった昔の話だそうで、
現代ではそこまで悪い意味に解釈しなくてもよいそうです。
たとえば「自分で仕事見つければ自立して生きていけますよ」とか。
ポジティブに考えてみることにします・・・。
結婚すりゃ姓は変わるんですが、その結婚ができない相って・・・( ´ ∀ `
まあ結婚したかったわけじゃないので全然いいです。
結論、「姓名判断、気にしない」!